環境省が推進している「令和4年度ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」に、北海道の島牧村とともに取り組ませて頂きました。
「海洋ごみの回収・発生抑制対策かつ、持続可能な取組のモデル事業」として、チームで取り組んだプロジェクトのご報告です。
海岸沿いに打ち上げられる数々のゴミの山。その中から「海洋プラスチックごみ」を選んで、唯一無二の美しい模様を兼ね備えた「海洋プラスチックスピーカーpure」の製作と、「小さな町の小さなマルシェ」の一部として、ビーチクリーンと屋外フェスティバルが2022年10月15日に開催されました。
その一連の取り組みにおいて、弊社はドローン空撮と動画制作を承りましたので、下記にご紹介させて頂きます。
きっかけは、島牧村出身で現在は小樽市銭函在住の中田雅史さんとの出会いからです。
雅史さんはご自分の故郷の島牧村を盛り上げたいのだと、私に熱く語ってくださいました。
その情熱に動かされ、海を守るプロジェクトを真剣に取り組んでいた私も、島牧村に対する愛着がどんどん深まっていき、雅史さんに連れられて初めて2022年の7月に島牧村に伺うこととなりました。
島牧村は、車の運転できない私にとっては、とても「遠い」場所です。
でもそんな距離を超えて「また行きたい、帰りたい・・・」と、心と体から声が出てくるような、本当に懐かしく美しい場所です。
そして何よりも、そこに根を張って生きておられる人たちの営みが凛としていて美しいのです。そんな方々をご紹介します。
お一人目は、小さな町の小さなマルシェ主催の、吉澤俊輔さん。
「1人1枚田んぼプロジェクト」の夢のあるお話を伺いました。
魚も自分で調達体験
朝の生みたて卵採り体験
麦も作って、自家製のパンも提供してくださいます。
電気ももちろん、自家製です
ご家族で食べる分の1年分のお米と、宿泊されるお客様の分も半年分くらいまで、無農薬の田んぼで自ら田植えから稲刈り、精米までされています。
鶏も飼い、醤油も味噌も手作り、秋には山で舞茸やなめこを採り、冬には海水を汲んできて塩まで作られます。
俊輔くんのお父様は、目の前にある海に出られ、ヒラメなど釣って夕食に彩りを添えてくださいます。
自給自足生活、ここにあり。
という感じで、もう見事としか言いようがないです。
実は私も、「なんで現代に生まれてきてしまったのだろう?できれば原始時代に生まれたかった・・・」と思うくらいに、子供時代は野山を駆け回り、隣の空き地では祖母の指導でかなり本格的な畑での家庭菜園も行い、虫や鳥とともに遊び、海釣り・川釣りも好きで、子供時代には俊輔くんほどは行かないけれど、自然と戯れて生きていました。
ある意味、郷愁を誘い「帰ってきたくなる場所」と思えるのは、やんちゃだった子供の頃のライフスタイルに戻りたいという、内側に潜んでいる心からの願望なのかもしれません。
お二人目は、雅史さんのお姉ちゃんの中田直美さん。
絶対音感を持ち、川の音を聞いていても音符が浮かぶという、天性の音楽家の女性です。
Naomi de Nachan というアーティストネームで活動されています。
9月にドローン空撮の視察に島牧村に伺った時には、たまたま俊輔くんの田んぼで稲刈りを行いまして、そこにも立ち会うことができました。
その時に、子供たちがとても楽しそうに一緒に稲刈りをしていて、夜に俊輔くんのユースホステルでミニコンサートが開催された時に、直美さんは即興でピアノ曲「さわやかな風が吹く稲刈りのひととき」を披露してくださいました。
後から音源をいただき、「是非これを空撮動画の編集の時に、BGMで使わせていただこう」と思ったのです。
友人の雅史さんからは、いつも俊輔くんと直美さんのお話を伺っていました。
こうしてリアルにお目にかかると、初めて会った気がしなくて、心も体スッと島牧村の豊かな自然に溶け込み、そしてそこに生きておられる人たちとの交流に、ほっとします。
島牧村の魅力は、豊かな自然だけではなく、そこに住まわれる人たちがいらしてこそだと思います。
今回、友人の雅史さんのご縁で島牧村に初めて伺うことができましたが、どうぞこのブログをご覧になられたあなたも、都会の喧騒から離れて命の洗濯をしたいとか、自給自足生活の俊輔くんファミリーのお手製の美味しい食事を食べてみたいとか、直美さんの奏でる音楽を豊かな自然の中で聞いてみたいとか、何か少しでも心に響くものがありましたら、是非島牧村を訪れてみてください。
また、これからもビーチクリーン&海洋プラスチックスピーカーpureを活用してのフェスティバルは継続して行う予定です。
そのイベントにも参加してみたいとか、ご興味のあることがあれば是非、島牧村にお越しくださいね。
最後にこのプロジェクトチームのみなさんをご紹介します。
株式会社OLC 代表取締役
(おおつ ようこ)
神奈川県在住。東京学芸大学大学院卒業
学生時代は高校の物理学の教師になるのが夢だったが方向転換。
日本生命で、個人・法人営業を10年経験後独立。
トータルサポートができるコンサルティングを行う。
現在は中小法人・個人起業家の方に伴走しながら売上を上げていくスタイルで活動中。
コロナ型補助金に始まり、補助金・助成金を活用しながらお客様に合った事業計画を提案して、ジョイントベンチャーを組むのが得意である。
<大津庸子の実績>
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